墓じまいの費用は誰が払うのか。兄弟で揉めないための決め方
費用の総額よりも、誰がいくら出すかで止まってしまうご相談が少なくありません。金額の問題というより、順番の問題であることがほとんどです。
法律上の決まりはありません
お墓を引き継ぐ人のことを祭祀承継者といいます。民法では、祭祀承継者は慣習や被相続人の指定によって決まるとされていますが、その人が費用を全額負担しなければならないとは定められていません。
相続財産の分け方とも切り離されています。長男だから払う、相続を多く受けたから払うという法的な根拠はありません。話し合いで決めることになります。
実際に多い3つの分け方
| 分け方 | 向いている場合 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 祭祀承継者が全額 | お墓の名義人が決まっていて、相談を早く終えたい | 後から「相談がなかった」と言われやすい |
| 兄弟で均等 | 共通の親が入っている | 収入差があると不満が出る |
| 出せる人が多めに | 事情に差がある | 先に提案すると出せない側が引け目を感じる |
1. 祭祀承継者が全額出す
お墓の名義人がそのまま負担する形です。話が早く済みます。ただし、後になって「相談もなく決められた」という不満が出ることがあります。金額を出す人が決めるのは自然ですが、決める前に伝えておくほうが安全です。
2. 兄弟で均等に分ける
最も揉めにくい形です。お墓に入っているのが共通の親であれば、理屈が通りやすくなります。
3. 出せる人が多めに出す
収入や事情に差がある場合の落としどころです。ただし、これを先に提案すると、出せない側が引け目を感じます。均等を基本に置いたうえで、相手から申し出があったときに受ける形にすると角が立ちません。
切り出す順番
いきなり金額の話から入ると、多くの場合止まります。
- お墓を続けるのが難しくなった事情を共有する
- このままにしておくとどうなるかを伝える(無縁墓として撤去される可能性など)
- 墓じまいという選択肢があることを説明する
- 見積もりを取ったうえで、総額を示す
- 負担の分け方を相談する
4番目に総額を示すのが要点です。金額が分からないまま「いくら出せる」という話をすると、想像した数字が人によって違い、話がかみ合いません。
見積もりは話し合いの前に取る
実際の金額が出てから相談すると、議論が具体的になります。「そんなにかかるのか」という反応が出たとしても、そこからが本当の相談です。
どうしても折り合わないとき
一人が全額負担して進めるという判断もあります。お墓の管理費を払い続ける負担や、放置した場合に発生しうる撤去費用と比べると、早く終わらせたほうが結果的に安く済むことがあります。
ただし、遺骨を移す先だけは、勝手に決めないほうがよいです。費用は出さなくても、お参りする場所については意見を持っている方が多いためです。
総額の見当をつけてから話す
金額が分からないまま話し合っても、決まりません。お墓の広さと立地を入力いただければ、費用の幅がその場で出ます。個人情報の入力は不要です。
この記事の根拠
制度や金額について書いた部分は、次の一次情報で確認しています。 自治体ごとの手数料や必要書類は、各市町村のページに出典と確認日を記載しています。
ご相談は無料です
どう進めればよいかわからない、という段階でも結構です。 ご事情をお聞きして、順番をご案内します。
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